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はてな? (2003年11月18日)

前回とりあげたGoogleAnswersと類似したサイトが日本にもある。「人力検索サイトはてな」がそれだ。簡単な登録をすれば質問をする権利が与えられる。指定されたフォームに質問を記入して送信すると掲示板形式の質問リストにアップされ、それを見た他の会員が答えるというもの。質問内容は何でもよい。

はてなはポイント制をとっている。入会時には100ポイントがフリーで与えられる。質問をするには最低60ポイントを必要とする。自分の質問に対して適切な回答が得られれば、質問者の判断でこれを回答者に配分・譲渡する。逆に回答する側に回ればポイントを稼ぐ事もできる。ポイントははてなから買うこともできるし、2000ポイント以上ためれば1000ポイント単位で換金することもできる。

編者も一度だけ質問をした事もあるが、あっという間に正解が届いて驚いた。その後、回答をしてはちょこちょことポイントをゲットしてもいる。はてなが「上手いな」と思わせるのはGoogleAnswersと異なり、ポイント制をとる事で直接お金が見えなくしてある事(パチンコみたい?)、契約者だけではなく誰でもが回答できる事、その辺が日本人の感覚にマッチしているのだろう。サイトは非常に盛況である。

回答の内容や質に関してはてなは全く責任をもたないので、根拠のない回答やふざけた回答、質問者の意図とかけ離れた回答もしばしば見かける。だが、はてなの存在意義は、人の質問に答えることで少しでも助けになりたいというボランティア精神にあるのだから、少しくらい的外れな回答やふざけた回答を受け取っても怒ってはいけない。

はてなで見かける質問内容には身近な疑問から人生・健康相談まで様々あるが、事項質問(正解がハッキリしている事柄についての調べもの)に関しては相当有力なツールと言えるだろう。回答者の中には科学的な理論思考と確かな根拠をもとに答えてくれる人も多い。図書館に行かなくても、図書館員に訊かなくても調べものが済んでしまうではないか。世の中便利になったものだ。レファレンス担当者としては、複雑な心境だ。う~ん。

しかし、それでも図書館員の方が良いと自信を持てる点がある。それは質問者の意図をインタビューで的確に把握し、多様な解決方法を提示し、さらには質問者自身が気付いていなかったニーズを掘り起こす事で新たな視点やソリューションを与えられる事。突き詰めれば人間教育である。「日本一高い山は?」「富士山です」 では人間教育はできないと思う。だよね?

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